作品解説
古代エジプトでは、ペットとして可愛がられていた動物の墓が見つかるなどペットと人間は古くから繋がりがあった。また、古来より犬は人間の相棒として生活してきた。現代では犬は家族の一員として認識され、このコロナ禍で、ペットとの相棒のような繋がりが以前より強まってきていると感じた。この事から飼い主と犬との「繋がり」をテーマに古代エジプト時代を思わせるような神秘的で煌びやかな装飾品をイメージしたデザインで犬の首輪を制作した。
試作では七宝を枠の上から嵌め込む構造で制作したが、ツメが見えてしまうことや、外枠と七宝との隙間ができてしまうことが気になったため裏から七宝を嵌め込むことでツメを隠すことができる額縁のような構造に変更した。有線七宝は、主に銀線を使用することが多いが、今回は真鍮線を使用した。真鍮線は焼成すると酸化してしまうため、その都度酸洗いする工程に手間取った。外枠は金めっきにする事で鮮やかな七宝と相性が良く華やかな印象になった。
写真撮影用のドッグジュエリー
外枠制作
有線七宝制作
着用例