作品解説
少女2人の一夏の思い出を描いた実写映像とインスタレーション空間。実写映像では、自然の中での映像や音からの郷愁感と、2人の間に流れる時間の非現実感を味わいながら、言葉にも注目し見て欲しい。インスタレーションは、映像とリンクする物を散りばめ、世界観に没入できる空間だ。卒業研究展では実際に空間の中で、土足でも裸足でも、座ったりなどし、くつろぎながら映像を見られるようにした。
作品解説文の後(ページ上部) https://drive.google.com/open?id=1qUVil4nyFYZ-UpQdNitq1kQAclqQVI0u
見たことの無いはずの景色に、懐かしさを感じる瞬間に出会ったことはないだろうか。一体その感情はどこからくるのか、そしてその感情に混ざった不思議な感覚は何なのか。私は、人間に元から備わっていると感じる自然への親しみと、子供の頃に思い描いていた理想、を元に映像構成をした。また、知らないはずの景色を、自分の記憶から探す時の時間が巻き戻されるような感覚も、後半のフラッシュバックのような映像で表現した。
インスタレーションでは、芝生や花、蝶で自然を表現し、小物も、映像に出てくるものたちを飾った。花は、花びら一枚ずつ色付けするところから、茎を芝生に刺すところまで自主制作した。卒業展示会では、実際に空間の中に踏み入り自由にリラックスしながら映像を見ていただくようにし、没入感を出した。