「造形学部卒業研究展」によせて

学長 濱田勝宏

令和3年度造形学部卒業研究展が開催される運びとなりました。第52回を迎えます今回も、コロナ禍にあってオンラインによる展示となります。熱気あふれる会場の様子をお伝えできないのは残念です。しかし、本学も一昨年来、授業の一定の部分をオンラインに依存してきました。それらの経験は教職員・学生ともに卒業研究の遂行に大きな影響を与えたと思います。そのことはオンライン展示においても同様とみてよいでしょう。

デザイン・造形学科と建築・インテリア学科の卒業研究(論文または制作)は、それぞれの専門領域(コース)に応じて、学生各自がテーマを設定してその研究の成果を発表することでひとまず完結します。このプレゼンテーションの興味深いところは、まず問題設定の新しさであり、その結果や結論のユニークなところにあると、私は、拝見する度に思います。そして、そのような観点からの評価が「学長賞」の受賞につながっていると思うのですが、それだけに先生方の評価も難しいと秘かに感じています。

ともあれ、オンラインでの卒業研究展が、新たなすばらしさを私たちに開眼させてくれることを期待して、その成功を祈念致しております。